
シン・スンフンが自ら書いて歌う「見えない愛」
歌・作詞・作曲 シン・スンフン · KBS公式ライブ — 「보이지 않는 사랑(見えない愛)」は、親しみのある歌声と、その歌い手自身が書いた曲が出会う一曲です。1991年の2集を代表する歌を、シン・スンフン本人によるKBS「不朽の名曲」のステージで聴き直します。
カフェで歌っていた青年が曲を書くまで
大田出身のシン・スンフンは、デビュー前に銀杏洞のカフェでアコースティックギターを弾きながら歌っていました。曲作りのきっかけとして挙げたのが、ユ・ジェハの1集に記された作詞・作曲のクレジットです。歌の作り手の名前まで印象に残る音楽が、自ら書くことへの入口になりました。1990年11月、自作の「미소 속에 비친 그대」でデビューし、翌年に「見えない愛」を収めた2集を発表しました。
歌声も、言葉も、旋律も
歌唱、作詞、作曲はいずれもシン・スンフン。音楽配信サービスBugsの2024年リマスター版のクレジットでも確認できます。この曲は、関係が終わる瞬間と、心がそれに追いつくまでの時間のずれを描いた歌として聴くことができます。別れが現実になる一方で、相手への思いは残り続ける。これは歌詞の解釈であり、本人の私生活を断定するものではありません。
1992年の記録が伝える広がり
公式プロフィールによると、この曲は1992年にKBS「歌謡トップ10」で5週連続、SBSの音楽ランキング番組で14週連続1位を記録しました。韓国のバラード史で繰り返し語られる背景がうかがえます。アルバムが出た1991年、ヒットした1992年、下のステージが放送された2011年は、それぞれ別の時点です。
「バラードの皇帝」の向こうにいる音楽家
2020年のKBSインタビューでは、ディスコやマンボなどにも取り組んできたことを振り返り、バラードという枠だけに収まるつもりはないと語っています。また、カセットの両面を聴いて巻き戻す手間や、一枚の音盤に向き合っていた時間にも触れました。「見えない愛」を聴き直すことは、彼が歩んだ音楽の聴かれ方を思い浮かべるきっかけにもなります。
本人が歌う2011年のステージ
掲載映像はKBSが公開した「不朽の名曲」のアーカイブで、2011年7月30日放送のシン・スンフン本人のステージです。YouTubeへの公開は2024年1月3日。別の歌手によるカバーではなく、原曲の歌い手の映像を紹介しています。一度目は親しみのある旋律を、二度目は作り手が自分の言葉をどのように歌うかを聴いてみてください。
