海州盤に見る小盤の細やかな装飾
ソバンは器を載せて運び、下ろせばそのまま食卓になる小さな膳だ。韓国国立中央博物館所蔵の海州盤には、一食を運ぶ家具に施された細やかな装飾と構造が残る。
台所から部屋へ
朝鮮時代の家では、料理をする台所と食事をする部屋が離れていた。ソバンはその間で料理と器を運び、部屋に下ろすと食卓になった。
真鍮や陶磁器の食器の重さに耐えつつ持ち運びやすいよう、軽く丈夫な木が使われた。小さな寸法は、一人ずつ膳を受ける食事の習慣を示している。
長さ42cmの天板
写真の遺物は韓国国立中央博物館所蔵の「海州盤」(所蔵品番号・南山1758)。朝鮮時代の木製家具で、長さ42cm、幅33.7cm、高さ30.4cmある。
上から撮った2枚目では、丸く整えた角と天板の輪郭が分かる。斜めからの写真では、膳の低さと2枚の板状の脚が見える。
脚の透かし彫り
海州盤は主に黄海道の海州で作られたソバンだ。この膳の2枚の板状の脚は少し外側に開き、卍字や囍字、花の模様が左右対称に透かし彫りされている。
天板のすぐ下にある草の葉のような装飾は雲脚(ウンガク)と呼ばれる。博物館によると、両脚をつなぎ、天板の反りを防ぐ役割を持つ。

用途と地域による違い
国立全州博物館が2013年に開いた「朝鮮のソバン」展の解説は、ソバンの形が用途や地域、作り手と使い手の個性によって異なったと説明している。食事のほか儀礼や信仰生活にも使われ、床に座る暮らしや当時の空間の区分も制作に影響した。
小盤匠
ソバンを作る工芸は1992年に重要無形文化財第99号に指定され、現在は国家無形遺産「小盤匠」として受け継がれている。国立民俗博物館の2017年の教育記録には、金春植(キム・チュンシク)氏が羅州盤の制作を実演した様子が残る。地域によって天板と脚のつなぎ方が異なる。
出典・基準情報
2026-10-14T07:05:10.631Z
韓国国立中央博物館 · 海州盤、南山1758 ↗国立全州博物館 · 2013年ソバン展解説 ↗韓国国立民俗博物館 · 2017年ソバン制作教育記録 ↗韓国国立国語院 · 小盤匠の用語と指定年 ↗韓国国家遺産庁アーカイブ · 小盤匠の指定情報 ↗公共ヌリ · 第1類型利用条件 ↗板状の脚と透かし彫りが見える、海州盤の斜めからの姿です。 韓国国立中央博物館所蔵・写真、「海州盤」南山1758。撮影日不明の資料写真です。公共ヌリ第1類型(出典表示)。元のJPEGは変更していません。出典:https://www.museum.go.kr/MUSEUM/contents/M0502000000.do?relicId=907&schM=view&searchId=search · 利用条件:https://www.kogl.or.kr/info/licenseType1.do 。 中央基準の4:3表示でも膳全体が残り、周囲の背景だけが少し切れます。
海州盤を上から見た姿です。天板の丸い角と輪郭が分かります。 韓国国立中央博物館所蔵・写真、「海州盤」南山1758。撮影日不明の資料写真です。公共ヌリ第1類型(出典表示)。元のJPEGは変更していません。出典:https://www.museum.go.kr/MUSEUM/contents/M0502000000.do?relicId=907&schM=view&searchId=search · 利用条件:https://www.kogl.or.kr/info/licenseType1.do 。 中央基準の4:3表示でも膳全体が残り、周囲の背景だけが少し切れます。

